テレボートは手軽に競艇投票ができる一方で、ギャンブル依存症になる危険性などもあります。ここでは、テレボートの利用で起こりうる「依存症」や「借金地獄」などの危険性について、実例も交えつつ解説します。
テレボートにはどんな危険性があるのか
テレボートのユーザーが、実際にどんな危険性に遭ったことがあるか、実例をもとに紹介します。
銀行口座にお金があるだけ買えてしまう
テレボートの入金元は銀行口座なので、口座に残高がある限りは、いくらでも投票できます。
これが意外と最大の危険ポイントだと思います。
私も実際に、最初は10,000円までしか入金していなかったのですが、当たったのが嬉しくてもっと賭けたくなり、同じ日に何度も入金して最終的に70,000円以上も入金してしまった日がありました。
私の場合は、最終レースを迎えたのでこれ以上入金はしなかったものの、時間帯によってはさらに入金していたかもしれない、と考えると怖くなります。
競艇場や場外売り場であれば、財布に入っている現金の範囲内でしか購入できません。ATMでお金を下ろすこともできますが、少し手間があるので、その間に冷静になって止めることができます。
また、テレボートは、入金手数料が無料なのですが、それが逆に「何回入金しても損ではない」という気持ちが働き、際限なく入金を繰り返してしまいます。
これも地味に危険ポイントです。
キャッシングやカードローンに手を出してしまう
テレボートは他の公営ギャンブルと違って、クレジットカード入金ができません。唯一の入金方法は、銀行口座からの自動振替です。
そのため、後払いで競艇投票するための選択肢は、キャッシングかカードローンのみです。
「ギャンブルはクレジットカードを使うと破滅する」という声がありますが、むしろ逆だと思います。より利子が高く、危険度が高い消費者金融に手を出す可能性あるのは「クレジットカードが使えないギャンブル」です。
実際に、競艇投票のために借金を繰り返して、気づけば百万円単位まで借金が膨れ上がっていたという事例も見られました。
借金をして競艇投票した場合、万が一当たっても借入金と利息分は返済する必要があるため、どうしても利益額が小さく感じてしまいます。
満足感を得るために高額投票や高オッズ狙いの投票に走りやすくなりますが、そのような賭け方は負ける危険性も非常に高く、結果として借金の元金すら全部使い切り、追加借り入れをするというケースがほとんどです。
借金の利用可能額を「自己資金」と錯覚し始める
また競艇投票のために借金を繰り返していると、「利用可能額=自己資金」と勘違いして、追加で借金をすることへの抵抗感がなくなります。
私も過去にギャンブル依存症に陥ったことがあり、その時は複数社からのキャッシングやカードローンを繰り返し、借金総額は200万円以上まで膨らんだことがあります。
サラリーマンとして勤めており、ある程度社会的信頼性が高かったことで、簡単にキャッシングの利用可能額の増額審査に通りましたが、それも借金地獄への始まりでした。
借金地獄に陥ると返済が滞るようになったり、闇金に手を出したりしかねないのも危険です。大谷翔平の元通訳・水原一平氏のように、ギャンブルで作った借金を取り戻すために、犯罪に手を染めるケースもあります。
手軽に競艇に投票できるのでギャンブル依存症になる
テレボートでは毎日競艇投票できます。レースの開催状況次第では、朝から夜まで投票できるのが大きなメリットです。日によっては1日で何百レースが開催されることもあります。
しかし「いつでも投票できてしまう」ことは、ギャンブル依存症の危険性があります。
実際にSNSや掲示板などから、テレボートでギャンブル依存症に陥った人の事例は多く見られました。
私自身も気づけば何十レースも連続して競艇に投票していたことは少なくありません。
しかも賭けが外れた時は、そのままでは終わらせられず、「絶対に取り返そう」という欲が出てしまい、結局損失だけが膨らんだということも多くあります。
仕事中でもテレボートで競艇に投票するようになる
競艇のレースは平日の日中でもほぼ毎日開催されています。
そのため仕事中でもこっそりとスマホで競艇投票してしまう人も少なくありません。
仕事中にスマホで投票すると、職場のルールに抵触して罰則を受ける可能性があります。また結果が確定するまではドキドキして、仕事での集中力を失ってしまう可能性がある点も危険です。万が一大勝負で負けたとすれば、その後の仕事でモチベーションを維持するのも難しくなるでしょう。
こちらのツイート主のように、わずか1日、しかも仕事中の時間帯で86万円以上負けたという人もいます。一般的な月収なら3か月程度はかけないと回収できない損失ですが、熱中しすぎるとここまで負けるケースもよくある話です。
自分でレートを上げられる
テレボートはパチンコなどとは違って、自分で好きにレートを上げられます。最低購入金額は100円ですが、賭けようと思えば1口当たり999万9900円まで賭け金額を高くすることも可能です。
特に負けが込んでくると、1回の当たりで一気に捲ろうとして、賭け金額はどんどん大きくなります。もちろん当たれば取り返せるのですが、現実は甘くありません。私も何度も、一気に取り戻そうとしては損失額が大きくなっただけという失敗をしてきました。
また当たった時も当たった時で、「どうせリスクを冒すならも1回でもっと大きく回収したい」と考え、だんだん賭け金額が大きくなります。自分でレートを上げられる点はテレボートのメリットでもありますが、金銭感覚のマヒにつながりやすい点ではデメリットです。
金銭感覚がマヒする
テレボートで競艇投票をしていると、勝っていても負けていても、金銭感覚がマヒしてきます。Yahoo知恵袋で調べてみると、20代前半の若い社会人が、気づけば500万円以上競艇で賭けているという事例も見られました。
23歳社会人です。競艇で昨年の成績と今年の今現在の収支が、総投資568万7千円で回収が287万円でした。病気ですか?
Yahoo知恵袋
3連単などを当て大きな配当を得ると、「こんな簡単に稼げるのか」と感じて、お金のありがたみが薄れます。また大勝負をして負けると、「何とかして取り戻さなければ」と焦り、数万円、数十万円といったお金を平気で賭けるようになります。
私も過去に競艇依存症気味になっていた時は、数万円の賭けが連続で外れて、いよいよ数十万円を一気に賭けようとした時もありました。この時は我に返って投票を止めることができましたが、実際にはもう止められない人も多いでしょう。
余裕資金の範囲内でしか投票しないなど、適正な金銭感覚を維持しつつテレボートを楽しむことが大切です。
投票金額がどんどん大きくなっていく
テレボートでは、何レース、何十レースと投票しているうちに、だんだん投票金額が大きくなります。最初は100円~1,000円程度の適正な金額で投票していても、次第に刺激が足りず満足できなくなり、気づけば5,000円、10,000円といった高額投票をして大負けしているというのはよくある話です。
投票金額が大きくなると、余裕資金だけではなく生活費に手をつけたり、貯金を切り崩したりし始める危険性があります。私も過去にはキャッシングやカードローンで借金してまで投票資金を捻出したこともありました。
投票金額を大きくして勝つと一気に大きな払戻金を得られますが、次回以降は小額投票で勝っても満足しづらくなるという副作用もあります。また「こんなに簡単に大きく稼げるなら、競艇で稼いだ方が楽だ」と感じて、仕事へのやる気や情熱を失ってしまうかもしれません。
お金が減っているのに気がつかない
テレボートで競艇投票をしていると、負けてお金が減っていても、それに気がつきにくい点も危険です。負けが続いて次のレースに投票しようとしたら、残高が0円になっていて初めてお金が減っていることに気づいたという事例もよく見られます。
外れたら取り戻そうと次のレースを買おうと思うので、気がつくと残高0になってますね!
テレボートは危険だと思いませんか?
競艇場や場外売り場ならば、舟券を買った分だけ現金が減るので、知らぬ間に0円になっていたという心配はありませ。一方でテレボートはお金を一切触らずに投票できるので、自分自身で現在残高を意識しておかないと、気づいた頃には一文無しになっています。
家族など周囲の人に迷惑をかける
テレボートで競艇にのめりこんだ時、最も危険なのは自分だけではなく家族や知人など周囲の人にも迷惑をかける可能性ががあることです。例えば家庭がある方なら、競艇で作った借金のせいで生活が苦しくなる可能性があります。
また不的中が続いてイライラが募り、態度に出てしまうかもしれません。さらに消費者金融やカードローン会社からの借入限度額を超えてしまい、次の選択肢として家族や知人からお金を借りようと考える人もいるでしょう。
実際にギャンブルで作った多額の借金が原因となって、離婚した方の事例も見られます。
あまりにも競艇にのめりこみ過ぎた場合、お金だけではなく、仕事や人間関係などの重要なものもすべて失う危険性があることは、常に意識するべきです。
テレボートの危険性を回避するには?
ここからはテレボートでの危険性を回避するための方法を紹介します。
テレボートの利用制限機能を活用する
連日テレボートで競艇投票したり、借金が膨らんできたりといった兆候が見られ始めた場合には、テレボートの利用制限機能の活用がおすすめです。アカウントの削除であれば、マイページからすぐ手続きでき、翌日まではアカウントの再登録ができません。
そのため一旦冷静になって考える時間を作ることができます。しかし翌日には難なく再登録できてしまうため、抑止力は弱いと言えます。
より強めの制限をかけたいなら、利用停止申請をしましょう。
利用停止をする場合、まずはテレボートに電話連絡をして、郵送で利用停止申請書を書いて手続きをします。停止申請が受理されると、以降6カ月間は何があっても解除できません。
※利用停止日の翌月初日から起算して6ヶ月を経過するまでは、いかなる理由があっても解除申請はできません。
症状がひどくなり、ある程度の強制力がないと歯止めがきかない場合は、利用停止機能の活用を検討しましょう。
家族に話して止めてもらう
ギャンブル依存症はなかなか自分で止めるのは難しく、気づけば結局競艇投票をしてしまいます。特に過去に大当たりをした経験がある人などは、「もう一度チャンスがあるかも」と考えてしまい、なかなか競艇をやめる決断ができません。
その場合には、身近にいる家族に相談しましょう。家族に相談した時、優しく話を聞いてもらえるだけでも気持ちが楽になります。さらに自分ではできない対策を色々と考えてくれるので、自然と競艇から離れられるようになるでしょう。
また家族がテレボートの利用停止を申し込める制度もあります。
加入者ご本人が「ギャンブル障害」等の状況にある場合において、加入者のご家族からの申請に基づき、電話投票のご利用を停止させていただく制度を開始いたします。
「家族だからこそ相談しづらい」という気持ちはよく分かりますが、一番本気で向き合ってくれるのはやはり家族です。ことが大きくなって家族に大きな迷惑をかける前に、なるべく早めに相談しましょう。
ギャンブル依存症の自助グループに相談する
ギャンブル依存症の自助グループに相談するのも1つの手です。
自助グループには同じくギャンブル依存症の悩みを持った人が集まっており、克服するためのプログラムも用意されています。
同じ悩みを持っているからこそ、共感できる部分も多く、また様々な人たちの人生観や価値観にも触れられるため、自助グループに参加すれば心は落ち着き、問題解決へのヒントを得られたり、新たな人生への希望を抱けたりするようになります。
自助グループへの参加だけだと解決が困難な場合もあるので、医療機関への通院とセットで行うのがおすすめです。
自助グループへの参加は、医療機関での治療と並行して行うことも可能です。
引用元:自助グループのご紹介
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